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Tips.『リモート 3D ワーク』とは?
2020年9月18日
今こそ 3D を活用した新しいものづくりを!
新型コロナウイルスの影響により、リモートワークが難しいと言われている製造業でも、多くの企業でリモートワークが取り入れられました。しかし、従来の現地現物、図面だけに頼ったコミュニケーションでは、社内外との調整をリモートで行うことは困難です。その一方、3D データ、IT ツールを活用することで生産性が向上し、新しいものづくりの形が見えてきたという意見もたくさんお伺いしております。
実機を置き換える 3D 形状と構成を持った、3D モデルを超軽量 3D モデルの XVL で表現したものを 「3D デジタルツイン」 * と呼びます。この 3D デジタルツインを利用することで、製造業のリモートワークを 3D モデルにより実現することができます。これを 「リモート 3D ワーク」 と呼びます。
本ページではリモート 3D ワークの実際の事例として下記 5つをご紹介いたします。
設計評価、組立性の評価
XVL で 3D デジタルツインを作り上げれば、実機を使わず、ものを組み立てられるのか、設計モデルは適切なのかといった設計と、製造部門の擦り合わせをデジタルで実現することができます。実機相当の XVL を自宅に持ち帰ることで、リモートワークの環境下、自宅からデジタル上で実施することができます。
※関連ページ: デザインレビュー 組立検証
実寸大デジタルデータでの作業姿勢、作業性の確認
XVL を利用した VR を用い、実寸大のデジタルモデル上を目の前に表示した状態で、作業姿勢を取ることで、その作業姿勢の負荷が高くないか、工具が隙間に入るのかといった検証を実機なしで行うことができます。XVL とともに VR 機器を持ち帰れば、自室が工場に変わります。
※関連ページ: XVL MREAL XVL VR
視認性検証
作業空間検証
姿勢検証
機構の検証
PLC 上の制御ソフトで動作する製造設備では、メカ部分の 3D モデルに機構を定義することで、メカの動作仕様を検証したり、メカとソフト開発部門間でコラボレーションすることができます。3D デジタルツインを持ち帰り、自宅でメカの動作を確認し、その動作仕様を遠隔地間で共有できます。PC の性能が向上すれば、将来的には制御ソフトそのものの検証も自宅できるようになるでしょう。
※関連ページ: XVL Vmech Simulator XVL Kinematics Suite
生産設備の設置検討
レーザスキャナーで取得した工場の点群データと、生産設備の XVL モデルを組み合わせることで、工場の現地現物と設計物の両方を同時に確認できます。自宅にいながら、デジタル上で、搬入および生産設備の設置のシミュレーションを行い、工場の現在の状況を確認することが可能になります。
※関連ページ: XVL Studio Hybrid
ケーブル、ハーネスの配策検討
ケーブルや、ハーネスはメカ部門とエレキ部門の狭間で、デジタル化が遅れていた領域です。配策、長さの検討などは、現場で紐を利用して検討しているという企業が少なくありません。エレメカの統合された XVL による 3D デジタルツインがあれば、自宅でもデジタル空間上でケーブルの配策や、ケーブル長の計算を行うことができます。
※関連ページ: XVL Studio WR
現地現物や図面でのコミュニケーションは、顔を突き合わせてのコミュニケーションが前提なので、どうしても密な状態になりがちです。
ラティスは、「リモート 3D ワーク」 をご提案することで、大切な命を守りつつ生産性を向上させる、ウイズコロナの時代の新しいもののづくりの世界を、皆様とともに築いていく計画です。