製造業DXを加速する3D図面ソリューション

概要

これまでにない効率的な設計情報の伝達を実現

3D図面ソリューションは、3D図面主体のデジタル製造プロセスを推進することで、製造業DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速します。

3Dモデル設計後の後工程において、従来の2D図面ではなく3D図面が流通することで設計意図が正しく伝わり、各部門では下記のようなメリットを得ることができます。

図1.これまでにない効率的な設計情報の伝達を実現する3D図面ソリューション
図1.これまでにない効率的な設計情報の伝達を実現する3D図面ソリューション
設計
  1. 3Dモデルから2D図面を作成する必要がなく、2D作図工数削減が可能
  2. 設計変更時に変化点のみを確認できるため、検図時の工数を削減 (図1.特徴1)
品質管理
  1. 検査工程と検査の詳細情報を追加(図1.特徴2)
  2. 検査帳票作成時に 2D図面から帳票に検査項目を転記する必要がないため、転記作業が減り、転記ミス・記載漏れを防止(図1.特徴4)
  3. 設計変更があった際には、検査の詳細情報を新しいバージョンに引継ぐ ことで、最小限の工数で検査工程とその詳細情報を更新でき、再度転記レスで帳票出力が可能(図1.特徴3)
検査
  1. 3Dで直感的に検査箇所の把握ができるため、トレーニング時の早期習熟にお役立ち(図1.特徴5)
  2. 検査結果はデジタル情報として蓄積することで、工程能力(Cp, Cpk)を次機種に活用
仕入先
  1. 3Dで直感的に製品把握ができ、また設計変更時の変化点も容易に確認できるため設計への問い合わせ工削減(図1.特徴1)

3D図面ソリューションにより、3Dの設計情報が一気通貫で後工程へ流れることで、2D 図面を起因として発生していたムリ・ムダを最大限に減らし、新たな製造プロセスへと変革できます。

狙い

企業が持続的に成長するためには、変化に迅速に対応できる生産体制の構築がカギになります。それにはコストを抑えつつ、製品の品質を維持・向上し、製品リードタイムを短くすることが重要になります。ただし、各現場では2D図面をベースとした業務プロセスで運用されており、人による判断や手作業・単純作業が未だ残っているため、各作業を改善するには限度があり未だ多くのムダが発生しています。

3D図面を導入し3Dデータの価値を高めることで、このような人による判断や手作業・単純作業を最大限に減らし、生産性の向上が実現できます。

図2.3D図面ソリューション導入前と導入後
図2.3D図面ソリューション導入前と導入後

ラティスの3D図面ソリューションを利用し、設計情報が3D図面として社内・社外へ流通することで、転記といったミスの発生しやすい単純作業無くすことでき、生産性の向上が可能になります。これにより、企業としての競争力を維持・強化しつつ、お客様ニーズを叶えた魅力あふれる製品を迅速に提供し続けることが可能になります。

特徴

XVLの3D図面ソリューションは、これまで通り2D図面でできていることに加え、3Dならではの価値を後工程に提供します。

検図時の確認・修正漏れを防止

3D図面の利用で、検図時の指摘箇所や指摘事項の詳細を3Dビューと共に伝えることができ、正確な情報伝達ができます。

検図業務で利用する機能のご紹介

【機能概要】

基本機能
  • ・ 赤ペン登録
  • ・ 詳細情報入力
「3D図面」特有の機能
  • ・ 指摘項目の確認:設計変更時のPMI/形状の確認*(図2.特徴1)
    *2024年4月以降対応予定

検図後のXVLは、閲覧や帳票出力ができ、運用に合わせた出力形式が選択できます。設計変更にて修正が行われた後、前バージョンでの検図指摘を引き継ぐことができるため*、修正有無の確認を容易に行うことができ、検図業務の効率化を可能します。
*2024年4月以降対応予定

検査工程の転記レス出力と検査時の確認漏れを防止

3D図面を利用することで、「どこで」「何を」「どのように」検査するか?などの情報を、指示用の画像(スナップショット)と共に伝えることができ、現場業務に迷いのない的確な指示ができます。

検査業務で活きる機能のご紹介

【機能概要】

検査情報の加工
  • ・ 詳細情報追加(図2.特徴2)
  • ・ クロスハイライト
  • ・ 3Dビューの切替
  • ・ リストの動的表示
  • ・ 設計変更時の編集内容引継ぎ*(図2.特徴3) *2025年以降対応予定
検査情報の出力・閲覧

検査工程用に情報を追加したXVLは、Lattice3D Reporterを利用することで、検査帳票を転記することなく自動的に出力することができます。転記レス出力した帳票は 3D帳票として無償ビューワーで閲覧でき、品質管理・検査業務の効率化が可能です。設計変更にて修正が行われた後、前バージョンで追加した検査工程に関する詳細情報を設計変更後のXVLを引き継ぐことができるため*、最小限の修正のみで更新作業が可能です。
*2025年4月以降対応予定

仕入先による、図面に関する大量の問い合わせを防止

3D図面を利用することで、2D図面特有の曖昧性がなくなり、明確に設計意図を把握することができます。効率的に仕入先へ設計情報の伝達ができ、これまで発生していた問い合わせ工数が削減できます。

3D図面のデータフロー

編集されたXVLは、設計変更後でも流用することができるため、自動的に検出される変更点のみ修正することで、設計変更対応された帳票を作成することができます。
*2024年4月以降対応予定

図3.3D図面ソリューションのデータフロー
図3.3D図面ソリューションのデータフロー

業務プロセスを効率化する製品構成

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