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ものづくりコラム|第10回.少量生産でロボット使えるの?

2019年3月18日

XVL コラム

ものづくりコラム

第10回.少量生産でロボット使えるの?

自動車、半導体産業などでは、ロボットや自動機等の装置が導入され、海外展開されてます。その一方、国内では少量生産の時代に対応する事が望まれています。

ロボットや自動機は共通化された部材のハンドリングが得意で、共通化出来ていない機械部品の組立などは、人の手による組立が必要とされてきました。これらをライン化して大量生産に取組んできたのが日本のモノづくりの歴史です。このような世界では人件費の低い地域に、製造が流れていくのは必然です。

その一方、一部の少量生産品に関しては日本に戻る傾向もあり、これらの合理性を向上させる手法が望まれています。これらを両立させる考え方として協調作業(ロボットと人)の検討が進んでいます。

ロボットと人の協調作業を実現するために重要なのは、人による作業を主体とした、作業の標準と精度を保持する冶具作りです。つまり、物や工具の移動はロボットに任せ、精度は冶具に任せる事になります。

実は、パートやアルバイトに求めてきたのは本来、物の移動なのです。それであれば、足りない工数はロボットにあてがい、余ったら電源を切る事で、生産の付加変動に対応が出来ます。

自動機とは、それに合わせた設計を要求し、試作から生産までに設計変更が必要となり、少量生産では実現しにくい領域でした。ロボットの採用の仕方を工夫して行けば、可能性がまだまだ広がって来ることが判ります。

高齢化と少子化が叫ばれるなかで日本のモノづくりを更に活性化するために頑張っていきましょう!

次回のコラム掲載をお楽しみに!

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